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2008年10月09日

◆ファーストリテイリング(ユニクロ)優先株発行◆

おはようございます。Tinkです。


今日の夕方から淡路島へ出張にいってきます。


淡路島というと、玉葱ですね。
各地の名産品を食べられると考えると良いですね☆


さて、今回もはじめていきましょう。



■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
            今 回 用 い る 事 例
────────────────────────■□■


●●2008/10/09, 日本経済新聞 朝刊, 11ページ●●


「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは
議決権がない代わりに普通株よりも高配当を受けられる

優先株(無議決権株)を発行する準備に入った。


配当を重視する個人株主を呼び込むとともに

M&A(合併・買収)などの際の資金調達手段を

多様化する狙い。



●●記事の要約●●


ファーストリテイリングは優先株を発行


→個人株主呼び込む


→資金調達を多様化する



■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
               今 回 の お 題
────────────────────────■□■



そもそも、普通の株式は、配当を受け取る権利と議決権の
双方を持っている株式のことをいいます。


その中でも、配当をもっと受け取りたいというニーズに
合致させるようにしたものが優先株です。


要するに、普通の株式とは違った種類の株式なのです。


これらを、「種類株式」といいます。


そこで、


◆◆  種類株式とは  ◆◆


◆◆  種類株式の発行方法  ◆◆



というメニューで見ていきたいと思います。



■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
          す ぐ に 使 え る 会 計 知 識
────────────────────────■□■



◆◆  種類株式とは  ◆◆


様々なニーズに合致するためのいろいろな種類の株式です。


優先株は、議決権なんていらないから、配当金をくれ。

というニーズにあった株式です。


他には、以下のようなものがあります。


(1)残余財産分配株式


会社が解散するときに、残った財産を株主、債権者等で、
分配することになります。

この財産を優先的に受け取ることができる株式です。


(2)取得請求権付き株式


「こんな株いらねー!」と言ったら、会社に買取請求を
することができる株式です。


(3)拒否権付き株式


株主総会でモノゴトを決めるときは、
この株式を持っている人たちが「うん」といわないと、
議決が通らないようにすることができます。



(1)〜(3)が、株主のニーズに合致するように作られたものです。

このほかにも、会社のニーズに合致するように
作られたものもあります。



(4)取得条項付き株式


会社が、一定の事由が生じたら株主から強制的に
買い取ってしまうことができる株式です。


これを使えば、100%の株式を買い取ることができ、
その買い取った株式を、他の株主にチェンジしてもらう
ということも可能になります。


もちろん他にもありますが、優先株と他に4つを紹介しました。



◆◆  種類株式の発行方法  ◆◆


紹介させていただいたように、いろんな株式があります。

ご自分の持っている株式が、急に議決権が無くなったり、
会社から「返せ!」と言われてもたまりません。


そのため、種類を変更するためには、
それぞれ、厳格な要件があります。


たとえば、(4)の取得条項付き株式に変更すると、
株主にとってはたまったものではありません。

急に「返せ!」と言われたら返さなきゃいけないですから。

なので、株主の意思を反映させなければいけないので、
その株主全員の了承を得なければいけません。


このように、会社法上で保護されることになっているのです。



■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             今 回 の ま と め
────────────────────────■□■


ファーストリテイリングは優先株を発行


→個人株主呼び込む


→資金調達を多様化する


→種類株式には様々な種類がある


→発行するには厳格な要件




ということを覚えていただければ幸いです。



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以上で今回分を終了いたします。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

次回もよろしくお願いします!

Tink
posted by 日米会計士Tink at 07:51| Comment(49) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月08日

◆テレビ東京の有価証券評価損◆

おはようございます。Tinkです。


日経平均もついに1万円を一時的に下回ってしまいました。
まだまだ下がるのでしょうかね。


ひそかに、投資信託を買い時か否か、迷っています☆


さて、今回もはじめていきましょう。



■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
            今 回 用 い る 事 例
────────────────────────■□■


●●2008/10/08, 日本経済新聞 朝刊, 17ページ●●


テレビ東京4―9月、
有価証券評価損3億2700万円計上



テレビ東京は七日、二〇〇八年四―九月期に
有価証券評価損3億2,700万円を特別損失に
計上すると発表した。


保有するビックカメラや
サイバー・コミュニケーションズなどの
株価が下落したため。



●●記事の要約●●


株価下落


→テレビ東京も保有損失を計上


→特別損失として計上



■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
               今 回 の お 題
────────────────────────■□■



おそらく、他企業の株については、
短期的に販売することを目的としておらず、
相互持合い等を行っております。


そのため、「その他有価証券」として計上しています。



◆◆ その他有価証券の処理方法 ◆◆


◆◆ 今回のケースは? ◆◆


というメニューで見ていきたいと思います。



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          す ぐ に 使 え る 会 計 知 識
────────────────────────■□■



◆◆ その他有価証券の処理方法 ◆◆


5億円でA株を購入したとします。

最初は、5億円で計上します。これを取得原価といいます。


期末に時価が6億円になったとします。

すると、6億円で計上します。


差額の1億円に関しては、販売することを考えていない
から、これは利益ではないと考えて、
「その他有価証券評価差額金」として資本の部に
計上することになります。


次の期末に、時価が2億円になってしまいました。

これは5億円の50%である2.5億円よりも
下落しています。そして、一時的な理由ではないとします。


そうなると、回復可能性が少ないと判断し、
5億円の取得原価から、2億円までの差額3億円を、
特別損失として損失に計上します。


まとめると以下のようになります。

───────────────────────
 時期  金額   処理方法
───────────────────────
取得  5億円  取得原価にて計上
1期末 6億円  1億円をその他有価証券評価差額金
2期首 5億円  1期末の戻し
2期末 2億円  3億円を特別損失へ
───────────────────────



◆◆ 今回のケースは? ◆◆



テレビ東京が保有するビックカメラや
サイバー・コミュニケーションズなどの株価が、
取得原価を50%以上下落して、
これは「回復可能性が無い!」と判断されたので、
3億2,700万円の損失を計上したということです。


もちろん、もっと細かい判断がありますが、
簡単に申し上げました。



■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             今 回 の ま と め
────────────────────────■□■



その他有価証券の処理


→普通の時価の変動はその他有価証券評価差額金
 (損益に計上しない)


→50%以上下落等著しい場合は特別損失に




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ここまで読んでくださってありがとうございました。

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Tink
posted by 日米会計士Tink at 08:21| Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月07日

◆ユーロ安がどう影響するか◆

おはようございます。Tinkです。


今更ですが、
フォレストガンプのDVDを買って、見ました。


笑える場面も何度もありましたが、
フォレストガンプの純粋な心と、
母を思う気持ち、ジェニーに対する思い、
そして友達のババ、ダン小隊長を裏切らない心に
とても感動して涙が止まりませんでした。


本当に良い映画でした。

このような名作をもっと見て行って見聞を広げたいです。


さて、今回もはじめていきましょう。



■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
            今 回 用 い る 事 例
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●●2008/10/07, 日本経済新聞 朝刊, 17ページ●●


ユーロ安、業績懸念材料に、
欧州景気減速、リコーやソニー影響大


世界景気の減速に加え、為替の円高が
企業収益を一段と圧迫しそうだ。


特に6日、欧州市場で一時、1ユーロ=135円台をつけた
ユーロ円相場は、一部輸出企業にとって想定レートに比べ
20円を超える円高水準だ。


ドル円相場も一時、1ドル=100円台となったが
まだ企業の想定(100〜105円)の範囲。


輸出企業の一部ではドル安よりユーロ安が懸念材料だ。



●●記事の要約●●


欧州も景気減速


→ユーロまで下がってきた


→ユーロが下がることは想定していなかった


→予想よりも大幅な利益減少のおそれがある



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               今 回 の お 題
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予想よりもドルが下がるとか、ユーロが下がるとか、
いろいろ言われていますが、いったいどういうことか。



◆◆ 予想とは ◆◆


◆◆ ユーロが下がるとどうなる ◆◆




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          す ぐ に 使 え る 会 計 知 識
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◆◆ 予想とは ◆◆



1年の始まりに、今年の目標を立てると思います。

「今年こそは××をやる。」とかです。


それと同様に、企業も
「今年こそはこの事業で××円の利益を上げる」と
事業計画というものを立てることになります。


事業計画を目標にして、実際に行動していくことになります。


事業計画はあくまでも予想です。


輸出取引に関しては、ドルとかユーロについて、
為替の変動も考えなくてはいけません。


そこで、大体は財務部の為替課などの課で、
「今年は××円くらいのレートで大丈夫でしょう」と
予想を立てて、そのレートを元に、事業計画を作ります。


日経新聞にあるとおり、ユーロに関しては、
160円くらいを考えていたのでしょう。


しかし、6日には135円にまで下がったとのことです。

では、これがいったい、どのような影響を与えるか。



◆◆ ユーロが下がるとどうなる ◆◆


日経新聞に書かれている企業を使います。


SONYがイギリスに携帯電話を販売しているとします。

1,000ユーロ販売しているとします。


ここで、ユーロが160円の場合と、135円の場合の
双方を考えて見ましょう。


◆160円の場合◆


1,000×160円=160,000円


◆135円の場合◆


1,000×135円=135,000円


この数値を見れば明らかですね。


160,000円 > 135,000円


となるので、


160円の場合 > 135円の場合


と160円の場合のほうが、SONYにとって、
有利であるのです。


なので、SONYも事業計画を160円くらいで、
想定していたということなので、135円になると、
ユーロを使った販売取引に関して、
1ユーロあたり25円、売上が下がってしまう


ということになります。



■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             今 回 の ま と め
────────────────────────■□■


●●記事の要約●●



欧州も景気減速


→ユーロまで下がってきた


→ユーロが下がることは想定していなかった


→予想よりも大幅な利益減少のおそれがある



ということを覚えていただければ幸いです。




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Tink
posted by 日米会計士Tink at 07:56| Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月06日

◆設備投資は減らすべきか?◆

おはようございます。Tinkです。



昨日は、WANTEDの映画を見てきました。
時々、目をふさいでしまうようなシーンも


何度もありましたが、大迫力でかなり面白かったです。

いまさらですが・・・・。



さて、今回もはじめていきましょう。



■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           今 回 用 い る 事 例
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●●2008/10/06, 日本経済新聞 朝刊, 9ページ●●


設備投資「減らす」17%
(社長100人&地域500社アンケート)


日本経済新聞社がまとめた「社長百人アンケート」では、
米金融危機をきっかけとした世界的な景気減速で
自社の設備に余剰感を持つ経営者が増えていることが分かった。


二〇〇八年下期の設備投資を期初計画に比べて
「減らす」との回答が一六・六%あった。


「地域経済五〇〇調査」では地域別景気DIで
全十ブロックがマイナスだった。




●●記事の要約●●


景気悪化


→設備も余剰なのでは?


→今後の設備投資も減らす方向



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               今 回 の お 題
────────────────────────■□■



設備投資と一言で書かれていますが、奥が深いのです。


多いほうが良いのか、少ないほうが良いのかも、
それぞれの見方があるのです。


今日は、以下のように進めさせていただきます。



◆◆ 設備投資とは何か ◆◆


◆◆ 設備投資は少ないほうが良いか? ◆◆



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           す ぐ に 使 え る 会 計 知 識
────────────────────────■□■



◆◆ 設備投資とは何か ◆◆


言葉の通り、設備に投資した金額です。


新技術の開発、また合理化等のための施設・工場等です。




◆◆ 設備投資は少ないほうが良いか? ◆◆


新技術の開発、また合理化等のための施設・工場等なので、
どんどん設備投資をしたほうが良いとも考えられます。



ただ、自分の会社の規模を考えずに設備投資をしても、
身の程知らずになってしまいます。



また、将来的に、新技術の開発や合理化等が
うまくいかなかったら、その設備投資は無駄になってしまう
ので、非常に難しいのです。



では、実際に電機メーカーの3社で見てみましょう。
2008年3月期の決算情報です。



───────────────────
  会社      設備投資    売上   比率
───────────────────
Panasonic   4,494億円   9兆円  5%
TOSHIBA    6,189億円  7.6兆円  8%
HITACHI    9,690億円  11兆円   9%
───────────────────


と、総合電器メーカー3社の設備投資を比較します。


金額で見ると、Panasonicが一番低いですね。


また、売上比率でも、5%と、Panaconicが一番低いです。


その結果、利益を一番出しているのは・・・・?
そして、一番ブランドイメージが強いのは・・・?


最終的な利益と売上比率を見ていきましょう。


────────────────
会社       純利益     利益率 
────────────────
Panasonic  2,819億円  3.1%
TOSHIBA   △581億円   赤字
HITACHI   1,107億円   1.7%
────────────────


明らかにPanasonicが一人勝ちの状況ですね。


なので、設備投資は、金額が重要なのではなく、
投資すべきものには投資する。
無駄なものには投資しない。


という「選択と集中」が必要なのです。

数字を見れば明らかですね。



■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
              今 回 の ま と め
────────────────────────■□■



●●記事の要約●●


景気悪化


→設備も余剰なのでは?


→今後の設備投資も減らす方向


→「選択と集中」が必要


ということを覚えていただければ幸いです。




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Tink

posted by 日米会計士Tink at 08:26| Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月04日

◆国際会計基準 - のれんの償却をどうする◆

おはようございます。Tinkです。


米国の危機で日本株もどんどん下がってしまいましたね。

私は福田総理辞任の直前で12,500円くらいに下がった時、
これ以上下がらないだろうと思って、買ってしまいました。


ただ、その後に福田総理辞任、米金融危機・・・・

と二重苦となってしまい、今となっては11,000円を
切ってしまう状況になってしまいましたね・・・・・


今後に期待しましょう。きっとこれからよくなるさ!



さて、今回もはじめていきましょう。



■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
            今 回 用 い る 事 例
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●●2008/10/04, 日本経済新聞 朝刊, 15ページ●●


導入論議の波紋(下)企業、
対応に苦慮(国際会計基準がやってくる)



日本たばこ産業(JT)が今すぐ国際会計基準を採用すると、
二〇〇九年三月期の営業利益は3,110億円
(前期比28%減)から約1,000億円増える――。


利益が大きくぶれるのは、英たばこ大手ガラハーなどの
買収に伴う「のれん代」償却の違い。


日本の会計基準ではのれん代を最長二十年で償却
(損益計算書で費用計上)する。


これに対し国際会計基準は償却はせず、
価値が目減りしたら減損処理する。




●●記事の要約●●


国際会計基準の導入か


→導入するとのれん償却がなくなる


→となるとJTは1,000億円利益が上がる


→なんでやねん?




■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                今 回 の お 題
────────────────────────■□■



国際系基準と日本基準の差異というものですね。


のれんの償却。


差異には、ちゃんと理由があります。


難しいなぁと思いますが、これもまた理論的なのです。



以下の流れで簡単に説明させていただきます。




◆◆ のれんとは ◆◆


◆◆ そもそも資産とは ◆◆


◆◆ のれんは償却すべき(日本) ◆◆


◆◆ のれんは償却しない(国際・米国) ◆◆


◆◆ Tinkの考え ◆◆





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          す ぐ に 使 え る 会 計 知 識
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◆◆ のれんとは ◆◆



「のれんとは」に関しては、
http://cpatink.seesaa.net/article/106178842.html
の記事で簡単に説明させていただきました。


是非、ご参照ください。


概要だけ、書いておきますね。


──────────────────
のれん = 買収額 - 企業の評価額
──────────────────


であって、キリンが豪乳業2位を買収した例だと、


──────────────────

のれん = 買収額 - 企業の評価額
480億円 =  840億円 -  360億円

──────────────────


ということになります。


この480億円は、将来、豪乳業2位を買収することによって、
480億円の収益をもたらしてくれると考えているものです。


この480億円は、「のれん」として、
貸借対照表の「資産」に計上されます。




◆◆ そもそも資産とは ◆◆


「資産」は、「将来キャッシュフローを生み出すもの」
と定義することができます。


という意味では、「のれん」は「資産」にあたります。

将来的に、もうかることを期待されているわけですから。


ただ、なんでもかんでも「将来もうかるから」という
理由で「のれん」計上することは、おかしいので、
買収等の企業再編のみで発生したものだけ、
「のれん」として計上することが許されています。




◆◆ のれんは償却すべき(日本) ◆◆




キリンの豪乳業2位の買収例を使いますね。


──────────────────
のれん = 買収額 - 企業の評価額
480億円 =  840億円 -  360億円
──────────────────


480億円の「のれん」は将来、収益をもたらしてくれます。


でも、放っておいたら、その将来収益は、
目減り していきそうですよね?


買収した後に、キリンが頑張ることによって
収益がもたらされますよね。


具体的には、オーストラリアで広告宣伝したり、
販売ルートを作ったり、人材育成をしたり・・・・。


なので、


(1)放っておいたら目減りしていきます。


それを、


(2)キリンの努力で持ちこたえている。



と日本の会計は考えています。



(1)放っておいたら目減りしていきます。


の考えで、毎年、償却という方法で費用化して、
目減りさせていきます。


具体的には20年で目減りさせていくとすると、

480億円÷20年=24億円を費用とします。




(2)キリンの努力で持ちこたえている。


しかし、償却しないとなると、キリンの努力を、
「のれん」として資産計上することになります。


具体的には、毎年24億円、減っているのに、
これを費用としない。と考えるのは、
キリンの毎年の24億円の努力を、資産として
計上していることになるからです。


これは「自己創設のれん」として、
買収等の企業再編以外で発生するのれんなので、
資産として計上するのはおかしい。


とされるのです。


こんなのおかしいから、のれんを償却しよう。


というのが日本の考え方です。




◆◆ のれんは償却しない(国際・米国) ◆◆



これに対して、国際・米国会計基準では、
キリンの豪乳業2位の買収例ですと、


──────────────────
のれん = 買収額 - 企業の評価額
480億円 =  840億円 -  360億円
──────────────────


の480億円は、資産として計上されたままです。

毎年、目減りすることなんて無い



と考えるためです。


もし、大きく目減りするんだったら、
そのときに減らせばいいじゃん。


といって、のれんの減損という考え方を持っています。




◆◆ Tinkの考え ◆◆



国際会計基準と米国会計基準のほうが優れている。

といわれがちですし、Tinkもそのように考えます。


しかし、のれんの償却に関しては、
日本の会計基準のほうが、理論的ですね。


キリンの豪乳業2位買収、
JTの英たばこ大手ガラハー買収

によって、得られたのれんは、放っておいたら
目減りしていきそうですもんね。


それを、キリン、JTの絶え間ない努力によって、
維持しているのですから。


そもそも、買収が頻繁に行われている欧州では、
特に努力することを考えずにうまくいう。

という考え方だからなのかもしれません。


逆に、日本では買収は大きな出来事ですから、
「なんとかうまくやらなければ」という考えが
強いから、このような考え方が生まれたのかもしれません。


やはり私も日本人ですから、
日本の考え方になじんでしまいます。


そのため、のれんも償却するべきと考えてしまいます。


国際的に受け入れられるということは難しいのですね。

と、この記事を書いていて改めて思いました。




■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
            今 回 の ま と め
────────────────────────■□■



国際会計基準の導入か

→導入するとのれん償却がなくなる


→となるとJTは1,000億円利益が上がる


→日本と国際・米国では考え方が違う


→国際会計基準の導入で課題となる




ということを覚えていただければ幸いです。




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ここまで読んでくださってありがとうございました。

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Tink


posted by 日米会計士Tink at 08:49| Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月03日

◆野村、インドIT拠点買収- 価格はどう決まるか◆

おはようございます。Tinkです。

先日は鳥取に出張にいってきました。

少し、時間ができたので、鳥取砂丘に行ってきました。

天気もよく、海もキレイに見えてとてもよかったです。

自然に触れるとリフレッシュされた気分になりますね。

さて、今回もはじめていきましょう。


■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
            今 回 用 い る 事 例
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●●2008/10/03, 日本経済新聞 朝刊, 1ページ●●



米リーマン破綻
野村、インドIT拠点買収、2,000人受け入れ


野村ホールディングスは二日、
破綻した米証券大手のリーマン・ブラザーズから、
証券決済などのバックオフィス業務や
IT(情報技術)開発を手掛けるインド拠点を
数10億円で買収することで大筋合意した。


2,000強の社員も引き継ぐ。

すでに買収で合意したリーマンのアジア、欧州部門
に続き証券業務のインフラとなる後方部門も取り込み、
世界戦略を加速する。




●●記事の要約●●

米リーマン破綻

→インドIT拠点を数10億円で買収

→野村は世界戦略を加速

→なんでこんなに安いの?



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               今 回 の お 題
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リーマンのインドIT拠点というと、
とても高そうなイメージがありますよね。

それなのに、今回は数10億円

なぜ?

デパートのバーゲンセールのようなイメージです。

これを期に、

◆◆ どのように価格は決まるか? ◆◆


を見ていきましょう。


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           す ぐ に 使 え る 会 計 知 識
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◆◆ どのように価格は決まるか? ◆◆

ビジネスの売り買いには、もちろん価格があります。

5億円の価値があるから数10億円で買う。
とかそういった感じです。


では、どのように5億円の価値がある。

と決まったのか?


簡単に説明させていただきます。


(1)将来、生み出すキャッシュフローを算定します。

今回の事例ですと、IT拠点ということで、
最新のITを利用することで削減できる費用。

または、特別に得ることができる収益などですね。

これも将来のことですからとても難しいことです。



(2)割引率を決める

(1)のキャッシュフローが、今はいくらか?
という計算をしますので、現在価値に割り引きます。

そこで利用するのが割引率。

この割引率を何%にするかというのも非常に難しいです。



(3)価格の計算

価格は、将来キャッシュフローの合計を、
現在の値段に割り引いたもの。

と定義することができます。

これで、今、いくら。ということが分かります。


早速、例を見ていきましょう。



(1)将来キャッシュフロー

1年後 10億円
2年後 20億円
3年後 30億円

と3年間にわたって、これだけのキャッシュフローを
生み出してくれるビジネスだとします。



(2)割引率

5%に決定された


(3)価格の計算

価格 =10億円÷(1+5%)
     +20億円÷(1+5%)÷(1+5%)
     +30億円÷(1+5%)÷(1+5%)÷(1+5%)
    =54億円


ということで、54億円となります。

この54億円は、(1),(2)のプロセスではっきりいって、
エンピツなめなめの「だいたいこんなもんかな?」
という見積もりが入っていますので、
「本当か?」ということを会計士などがチェックします。



それで、54億円とされたのであれば、
じゃぁ60億円で買う!うちは70億円払う。

といった話になるのです。



■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             今 回 の ま と め
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米リーマン破綻

→インドIT拠点を数10億円で買収

→野村は世界戦略を加速

→なんでこんなに安いの?

→価格の計算方法は将来キャッシュフローの現在価値


ということを覚えていただければ幸いです。



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Tink
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2008年10月02日

◆企業の海外利益還流策-日本を活性化しよう◆

おはようございます。Tinkです。

ついに清原選手が引退してしまいました。


桑田だけでなく、アメリカからイチローも、
そして長渕剛まで駆けつけましたね。

清原選手の人柄なのでしょうね。


今まで本当にお疲れ様でした。

さて、今日も早速はじめていきましょう。


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            今 回 用 い る 事 例
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●●2008/10/02, 日本経済新聞 朝刊, 1ページ●●



企業の海外利益還流策、「税制改正を検討」


麻生太郎首相は一日の衆院本会議で、
日本企業が海外で得た利益を国内に還流させるための制度を
来年度税制改正で検討すると表明した。


海外利益を国内投資に向かいやすくして、
経済の活性化につなげたい考えだ。


2008年度補正予算案を早期に成立させる必要性を
強調するとともに、追加の景気対策に前向きな姿勢を示した。


●●記事の要約●●

海外で得た利益をどうするか

→海外で再投資すれば税はかからない

→日本に送金すれば税金がかかる

→日本にカネが入らないから日本が活性しなくなる

→日本に送金するときに税金を少なくしよう。


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               今 回 の お 題
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以前もこの記事に関しては、触れさせていただきました。


http://cpatink.seesaa.net/article/106178831.html



具体的な数値例も記載しておりますので、
ご参照いただければ幸いです。

今日はより一層、踏み込んで説明させていただきます。


 

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          す ぐ に 使 え る 会 計 知 識
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ただ、全ての会社からの送金をするわけではなく、
25%以上出資する海外子会社の利益に限定しています。


つまり、日本側の意図によって、送金をする場合です。


例えば、親会社がM&Aを行うために、
急に「5,000億円必要だ。」
となった場合に、子会社からも集めることが有利になります。


今までは、5,000億円を日本に配当金として
送金する場合に、税金がかかっていました


ただ、これからは税金がかからなくなります


そのため、わざわざ、銀行等から5,000億円を
借りる必要もなくなるのです。



実際、大きな会社ですと、税金を避けるために、
税率の低い、香港、オランダ、シンガポール等に、
お金を留保させている企業がたくさんあります。


タックスヘイブン(税の回避)というやつです。


なので、この税制改革は画期的なのではないでしょうか。


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             今 回 の ま と め
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海外で得た利益をどうするか

→海外で再投資すれば税はかからない

→日本に送金すれば税金がかかる

→日本にカネが入らないから日本が活性しなくなる

→日本に送金するときに税金を少なくしよう。


 

ということを覚えていただければ幸いです。

以上で今回分を終了いたします。


面白かったと思っていただいたら、
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ここまで読んでくださってありがとうございました

次回もよろしくお願いします!

Tink


posted by 日米会計士Tink at 07:18| Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月01日

◆富士電機のモーター事業を日本電産が買収◆

おはようございます。Tinkです。

ついに10月を迎えました。

今日から松下電器産業もPanasonic株式会社ですね。


あれだけ、松下幸之助色が強い会社で、
大坪現社長もよく踏み切ったなと思います。

これからPanasonicの冷蔵庫とかがヨドバシカメラに置いてある
と考えるとちょっと不思議な感じがしますが(笑)

今後の効果に期待しましょう。


さて、今日も早速はじめていきましょう。


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           今 回 用 い る 事 例
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●●2008/10/01, 日本経済新聞 朝刊, 1ページ●●



富士電機のモーター事業、日本電産が買収


日本電産は富士電機ホールディングスから
産業用モーター事業を買収する。

日本電産はハードディスク駆動装置(HDD)用の
小型モーターを主力とする。工作機械向けなど産業用モーターで
業界4位である富士電機の事業を加え、
総合的にモーター事業を展開する。

富士電機は制御機器などに経営資源を集中する。

両社が30日に合意した。買収額は100億円弱とみられる。

日本電産が2009年1月をめどに、富士電機の子会社で、
工作機械や搬送装置に使われるモーターを生産・販売する
富士電機モータ(三重県鈴鹿市)の株式を約6割取得、
連結子会社化する。買収後も経営陣や従業員は引き継ぐ。

富士電機モータは年間売上高200億円強。本社と中国に工場を持つ。


●●記事の要約●●

富士電機のモーター事業(富士電機モータ)を日本電産が買収

→買収額は100億円弱

→富士電機モータは日本電産の子会社に

→日本電産はモーター事業を拡大
 富士電機も制御機器に集中


ということです。


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               今 回 の お 題
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ほぼ毎日といってよいほど企業結合に関する記事が出てきますね。

しかし、企業結合といってもたくさんあるので、方法も、

たくさんあるのです。 そこで今日は、


◆◆  日本電産が富士電機モータ買収の流れ  ◆◆



をざっと見ていきたいと思います。


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          す ぐ に 使 え る 会 計 知 識
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◆◆  日本電産が富士電機モータ買収の流れ  ◆◆



●●主な流れ


●日本電産が富士電機モータ社の発行済み株式の6割を取得

●連結決算で日本電産と富士電機モータ社が一緒になる

●日本電産と富士電機の取引を消す

●連結財務諸表の出来上がり


という流れです。


●日本電産が富士電機モータ社の発行済み株式の6割を取得



今回は、富士電機モータ社の株式を100億で買っただけです。

そのため、日本電機の財務諸表上では、

現金を払って、富士電機モータ社の株を買った

という事実を認識するだけです。

仕訳にすると、

(借)富士電機モータ社 100億円
   (貸)現金        100億円

これで、日本電産は富士電機モータ社の6割の議決権を
握ることになるので、富士電機モータ社は日本電産の
子会社と判定されます。



●連結決算で日本電産と富士電機モータ社が一緒になる



日本電産は富士電機以外にも子会社を持っています。

日本電産グループの会計を見るために、連結決算を行います。

連結決算手続きの中で、富士電機モータ社の財務諸表が、
時価評価された後で、日本電算に全て合算されることになります。

例えば、売上が、日本電産が1,000億円、
富士電機モータ社が200億円だとします。


 

日本電産       1,000億円
富士電機モータ社    200億円
────────────────
             1,200億円

といったん、全て合算されることになります。


●日本電産と富士電機の取引を消す

しかし、1,200億円のうち、日本電産と富士電機モータ社の
お互いの取引があるはずです。それは、日本電産グループの
成果ではないので、消去することになります。

内部取引が100億円だとすると以下のようになります。



日本電産       1,000億円
富士電機モータ社    200億円
内部取引        △100億円
────────────────
             1,100億円

これは売上だけ見ましたが、他にも、
日本電産が持っている富士電機モータ社を消したりしなければ
いけません。


●連結財務諸表の出来上がり

このような流れを経て、連結財務諸表が出来上がります。


 

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            今 回 の ま と め
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●日本電産は富士電機モータ社の株式6割を取得

→買収額は100億円弱

→富士電機モータは日本電産の子会社に

→日本電産グループ連結決算で合算される

→日本電産はモーター事業を拡大
 富士電機も制御機器に集中



といった流れになっております。

以上で今回分を修了いたします。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

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次回もよろしくお願いいたします。

Tink

posted by 日米会計士Tink at 07:59| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月30日

◆ソフトバンク割賦債権流動化スキーム◆

おはようございます。Tinkです。

今日は9月30日。9月の最終営業日ですね。

会計士にとって、棚卸し の日です。

倉庫に行って、在庫の状況を確かめてくるのです。

一見、簡単な仕事ですが、実はとても重要なのです。


さて、今日も早速はじめていきましょう。


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           今 回 用 い る 事 例
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●●2008/09/30, 日本経済新聞 朝刊, 16ページ●●


ソフトバンク割賦債権流動化、4〜9月、1000億円超。

ソフトバンクは2008年4〜9月期、
携帯電話の割賦販売で発生する売掛金(割賦債権)の
証券化(流動化)による資金調達額が1,026億円となった。

金融不安を背景に、証券化商品に対する機関投資家の
投資姿勢はいぜん厳しいが、通期で2,000億〜2,200億円
という期初計画の線を確保している。

有力な資金調達手段として今後も発行を続ける考えだ。


●●記事の要約●●

ソフトバンク携帯は割賦売上を導入

→ソフトバンクに入金されるのは遅くなる

→資金調達の手段として、債権流動化

ということです。



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               今 回 の お 題
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最近、米金融危機に関する記事で、買収等の言葉を
よく聞きますが、債権流動化という言葉もよく聞きますね。


そこで今日は、


◆◆  債権流動化とは  ◆◆


◆◆  債権流動化するとどうなる  ◆◆


というメニューで見ていきたいと思います。


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          す ぐ に 使 え る 会 計 知 識
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◆◆  債権流動化とは  ◆◆



債権を売却して現金を得ることです。

ソフトバンク携帯の例を挙げましょう。

普通に買ったら48,000円する携帯を、
毎月2,000円で24ヶ月の契約で購入できるとします。

48,000円は、ソフトバンクのものですが、
実際にお金として入ってくるのは、
毎月2,000円で、48,000円返ってくるのに、
24ヶ月、2年もかかってしまいます。

当然、ソフトバンクもそれ以外にお金を必要とします。

例えば、新しい携帯を開発するための研究開発費。
また、従業員に支払う給料等々。

早くお金が欲しい!」と思いますよね。

そこで、債権流動化というスキームを使って、
48,000円の債権を現金に換えるのです。

当然、48,000円の現金に換わるわけではありません。

基本的な考えとしては、2年後の48,000円は、
今いくらか?という「現在価値」の考え方を使います。

金利が1%とすると、以下のような計算をします。

48,000÷(1+1%)÷(1+1%)=47,054円

※2年なので、(1+1%)を2回割っています。
 3年だったら3回割ります。

48,000円 - 47,054円=946円
は貨幣の時間価値。つまり金利と考えられます。

そして、現金化するには、47,054円から、
手数料を差し引かれた金額がソフトバンクに入ることになります。

このように、金利分と、手数料が差し引かれますが、
「それでも早く現金が欲しい」というニーズがあるため、
債権流動化の市場があるのです。




◆◆  債権流動化するとどうなる  ◆◆


債権48,000円がなくなります。

これによって、貸借対照表に載っている「売掛金」が減って、
「現金及び現金同等物」が増えます。

これは、一見、何も無いことかと思いますが、
実は、以下のような良いことがあります。

指標が良くなるんです!

例えば、売掛金回転日数

売掛金回転日数=売掛金÷1月あたり売上高

と計算します。


これは、売掛金を現金として回収するのに、何日かかっているか
ということを示す指標です。


やけに長いと、「ヤバイところに売っているんじゃない?」とか
「本当に現金として回収されるの?」と思ってしまいますよね。
そうなんです。売掛金回転日数は短いに越したことありません。


ここで、簡単な割り算の話をします!
分子の売掛金が小さくなると、売掛金回転日数も小さくなります

つまり、債権流動化をして、売掛金を減らすと、それだけ、
売掛金回転日数も小さくなります。

それは、「売掛金」よりも「現金及び現金同等物」のほうが安全!
と考えられるからです。



しかし、タダでそんなにうまい話があるわけ無く、
金利分や手数料が差し引かれてしまって、損もする。
ということに気をつけなければいけません。


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            今 回 の ま と め
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●債権流動化は債権を現金に換えること

●債権流動化をすると良いことがある

 (現金という安全なものに換えるので売掛金回転日数小さくなる)

●ただ、金利分や手数料がかかるので慎重な判断を。



以上で今回分を終了いたします。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

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Tink

posted by 日米会計士Tink at 08:20| Comment(4) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月29日

◆米金融危機のおさらい◆

おはようございます。Tinkです。

早速、中山大臣が辞任してしまいましたね。

頭の良い人たちが、なぜあんなことを
ついつい言ってしまうのでしょうね・・・・。

急に、マイクを向けられて、アツくなってしまのでしょうか。
それにしても、あの発言はひどいですね。


さて、今日も早速はじめていきましょう。


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           今 回 用 い る 事 例
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●●2008/09/29, 日本経済新聞 朝刊, 3ページ●●


米金融危機(きょうのことば)


米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)
が焦げ付き、同ローンを担保にした証券化商品の価値が
下がったことに端を発する。

2007年8月に危機が表面化、欧米金融機関が
相次ぎ多額の損失を計上し金融不安に発展した。


●●記事の要約●●

サブプライムローン担保の証券化商品

→サブプライムローンがダメになった

→その証券化商品もダメになった

→その商品を売り出していた米金融機関は多大な損失

→米金融危機



ということです。


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               今 回 の お 題
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◆◆  サブプライムローン担保の証券化商品  ◆◆


◆◆  証券化商品もダメになるとは?  ◆◆


というメニューで見ていきたいと思います。



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          す ぐ に 使 え る 会 計 知 識
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◆◆  サブプライムローン担保の証券化商品  ◆◆


米国で住宅販売のために、信用力の低い
低所得者の方々にも、お金を貸し出してしまいました。

ニュース等で言われていますが、
貸しちゃいけない人に貸した」ということです。

3,000万円100人に貸したとします。
3,000万円×100人=3億円です。

3億円にもなってしまったので、ちょっと負担になるから、
これを細かくわけで、みんなで負担してもらおう!

そう思って、これを10,000人の投資家に割ります。

3億円÷10,000人=30万円です。

一人の投資家に30万円負担してもらえれば、
この3億円を調達することができます。

この30万円について、投資家もタダでは投資しません。

当然、利回り値上がり を期待して投資します。

これが証券化した商品なのです。



そして、証券化した商品を売っていたのが、
米金融機関なのですね。



◆◆  証券化商品もダメになるとは?  ◆◆



そもそもの元を考えてください。

低所得者のための住宅ローンです。

やべ!返せなくなっちゃった。」

ということが多そうな気がしますよね。


まさに、このことが米国では起こってしまったのです。

そうなると、証券化した30万円は返ってくるか分かりません。

となると、当然、人気も無くなって、値段も下がります



その結果、証券化した商品をたくさん扱っていた、

リーマンブラザーズは破綻してしまった。

というのが簡単な要約になります。




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             今 回 の ま と め
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●サブプライムローン担保の証券化商品

→低所得者へのローンを分割して投資家に負担



●証券化商品もダメになるとは?

→元が返せなくなったんだから、人気も無くなった



ということを覚えていただければ幸いです。

以上で今回分を終了いたします。


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ここまで読んでくださってありがとうございました。

次回もよろしくお願いします!

Tink


posted by 日米会計士Tink at 08:33| Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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